文・絵:坂本千明
出版社:青土社
発行年(第1刷):2017年10月25日
サイズ:13.5 x 0.7 x 18.7 cm
*第11版
*1冊ずつ異なるサインが入っています
しずかで美しい、かけがえのない日々――
「この愛しい退屈は ずっとつづくのだと思う」
イラストレーターで紙版画作家の著者が、
愛猫「楳」の視点で出会いと別れを描く画文集。
冬のつめたい雨の日に拾われた、一匹の猫(あたし)。
こわい外の世界に比べたら家猫の生活はとても退屈だったけれど、
大好きなお日さまが照らしてくれると機嫌がいい。
そんなある日、黒くて小さなやつらが現れた。そして――
紙版画のあたたかなモノクロームの絵は、
ノスタルジーとともに、わたしたちをやさしい世界へと連れて行ってくれる。
私家版としてつくられた冊子は、感想がSNSなどで広がり大きな話題となった。
待望の書籍化。
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ごはんたべて
ねて
うんちして
くり返し
この愛しい退屈は
ずっとつづくのだと思う
なんて美しく、尊い退屈なのだろう。
――西加奈子
猫を飼うなら、かわいさと引き換えに、必ず来る哀しい感情。それを淡々とした文章と、紙版画の素朴な味わいが柔らかく包み込む。優しいな。
――松尾スズキ
愛猫とのかけがえのない日々を綴った話題の詩画集、待望の書籍化!エッセイ「幻の猫」収録。
著者プロフィール
坂本千明(さかもと・ちあき)
一九七一年生まれ。イラストレーター/紙版画作家。青森県出身。東海大学教養学部芸術学科デザイン学過程卒業。大学在学中よりイラストレーターとしての活動を開始。二〇〇九年より紙版画の手法を用いた作品制作を始め、同時に猫との暮らしが始まる。現在は展示や書籍の挿画などで活躍中。
本書に登場する「黒くて小さなやつら」(現在五歳)と東京在住。
(青土社WEBサイトより)
https://sakamoto5.exblog.jp/
同著者の本
【新刊】自費出版『ねこのねえ』坂本千明(サイン入り)
https://shoshi.nekoniengawa.net/items/83530860