山口歌糸 (著)
静岡新聞社 (編集)
百年に一度咲くという、竹の花にも似た美しく儚い命。出逢った男に託されたのは人の世の希望だった−。荒ぶる山、富士を背景に描く新説「竹取物語」。
頃は江戸時代半ば、富士山の麓に竹細工を生業にする男がいた。ある日、竹林で不吉とされる竹の花を目にする。得体のしれぬ不安に駆られ独り住まいのあばら家に逃げ帰ると、そこには目の覚めるような美しい幼女がぽつねんと座っていた―。古事記の神話や竹取物語の伝承を下敷きに、神と人、そして荒ぶる山が織りなすドラマが展開する。
著者プロフィール
山口歌糸
神奈川県川崎市生まれ。書店員などの職を経て、2019年にフリーライターとして独立。2020年「竹取の赫野姫、古事記の佐久夜毘売」で市民文芸ふじのみや第46号随筆の部優秀賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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