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【新刊】杉並区長日記ー地方自治の先駆者・新居格

¥1,760 税込

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新居 格(著/文)
発行:虹霓社
B6


新刊『新居格 随筆集 散歩者の言葉』も合わせてご覧ください
https://shoshi.nekoniengawa.net/items/83128890


◉戦後はじめて杉並区民が選んだ区長はアナキスト⁉
敗戦後の廃墟と混沌の中、日本一の文化村を目指して杉並区の初代公選区長に就任、政治・行政の旧弊打破に挑み、小地域からの民主主義を掲げた破天荒でユニークな〝アナキスト区長〟新居格。彼が目指した理想の地方自治とは。区長在任わずか1年、苦闘の記録が約40年ぶりに待望の復刊。

◉地方行政・地方自治の先駆者として
忘れられた文筆家・新居を、地方自治・地方行政、まちづくりの視点からの復権を試みた小松隆二氏(慶応大名誉教授)による渾身の書き下ろし小伝「〝地方自治・地方行政の鑑〟新居格の生涯と業績-典型的な自由人・アナキスト」ほか、ユートピアンであった新居の知られざる一面を当事者が綴った大澤正道氏によるエッセイ「新居格と「世界の村」のことなど」の2編を合わせて収録。

目次
Ⅰ 区長日記
区長はスタンプ・マシンなり/文人の眼・官僚の眼/大臣以上の村長さんを/〝陳情政治〟へ思う/面白くない〝登庁〟/苦々しい運動風景/モンテーニュの政治論/開校式の日のこと/映画のプロデュース/役所の建物も生きている/オフィスの裸婦図/自分のことなのに……/ひとりの孤児/愛児のために手をつなごう/〝塵世〟〝浮世〟を体験する/ネクタイを二本結ぶ/正面からくればいいのに/額の文字/明るい手紙/子供の世界/魔法のつえ酵素肥料/区長意識/野外ダンス・パーティ/文学少女のダンサー/ボス、農地視察に赴く/送られた郵便切手/ガラス箱の区議会/区長は読書しなくなる/すぐれた都市計画者/ピエールの意気/緑の世界に和む心/水蒸気の悲劇/接待タバコ/人間愛の行政を/こころのふるさと/「多忙」について/北海道へ旅して/条理に終始すべきか/日曜日/交際費/牛乳屋の李さん/古ぼけた区長会議/新年の挨拶に辞意を……/成年式にのぞんで/ある日の黙想/退職届

Ⅱ 覚え書
 はじめに
 民主化は小地域からというわたしの持論
 政治的蜃気楼
 出馬という言葉
 世界の杉並区︱わたしの文化設計
 ドン・キホーテ黒亜館に赴くこと
 助役さんドンキホーテに面喰らうこと
 形式に悩まされること
 伊原画伯の裸体画をかけること
 区長の机を受付に置くといったこと
 政治力がないと攻撃されたこと
 公私をどこまでも分明にすること
 民主主義とはどろんこの里芋を桶に入れてごりごりやること
 演説にしばしば波長の違うこと
 ハムレットの父親の亡霊のようなもの
 議員の数が多過ぎること
 自治体議会は国会の十六ミリであってはならないこと
 「わが杉並に大ボス小ボス……」という演説のこと
 「子供の町」「文化会」のこと
 「交際費」の減額が提言されたこと
 町の新聞
 地域ボスの生態
 学校の問題で手を焼くこと
 政治的スポーツのこと

Ⅲ 区長落第記
 親愛なる都職支部諸君へ
 ユートピアを幻滅すること
 区長落第記

〈小伝〉 小松 隆二
〝地方自治・地方行政の鑑〟新居格の生涯と業績ー典型的な自由人・アナキスト

〈エッセイ〉大澤 正道
新居格と「世界の村」のことなど

前書きなど
・(杉並)区には学者、文化人、知識人達が多く在住しているのであるから、わたしはゲーテや、シラーや、ヴィーラントやリストの住んでいたワイマールのような、芸術的香気の高い地区にしてみたいと夢みた。

・そうした夢の設計が、どの程度にまで実現するか、それともしないか、神様でないわたしには分からない。でも、わたしには夢みるものがあるのでなければ、わたしは区長なんかになっているのはいやだ。

・天下国家をいうまえに、わたしはまずわたしの住む町を、民主的で文化的な、楽しく住み心地のよい場所につくり上げたい。日本の民主化はまず小地域から、というのがわたしの平生からの主張なのである。(本文より)

〔カバー・表紙デザイン〕成田圭祐(Irregular Rhythm Asylum)

著者プロフィール
新居 格 (ニイ イタル) (著/文)
 徳島県板野郡斎田(現鳴門市)生まれ。徳島中学、七高を経て、東京帝大を卒業後、読売、大阪毎日、東京朝日の各新聞社で活躍。退社後、数多くの雑誌に執筆し、作家、評論家としての地位を築く。創作集『月夜の喫煙』をはじめ、著作も相次いで刊行。「左傾」「モボ」「モガ」などの時代の流行を上手く捉えた造語を生み出す。
 20年代半ばからはアナキズム陣営の先頭に立って評論活動を行う。また、協同組合運動(生活協同組合で知られる賀川豊彦は従兄弟)にも積極的に関与したほか、バール・バック『大地』を翻訳するなど、幅広い活動を見せた。時代が悪化する中でも、できる限り戦争協力は避け、あえて街や暮らしなどの日常を書くことで、ささやかな抵抗を試みた。敗戦を迎えたのは疎開先の伊豆長岡。
 戦後すぐ東京西部協同組合連合会の理事長に就任したほか、日本ペン・クラブの創設では中心的役割を演じる。47年、日本一の文化村を目指して杉並区長に立候補し、当選。しかし、健康がすぐれず、また区議会や行政に失望してわずか1年で辞任。その後も病魔と闘いながら文筆活動を精力的に続けるも、51年に脳溢血のため永眠した。享年63。

関連リンク
世界の杉並区ーわたしの文化設計/新居格

上記内容は本書刊行時のものです。




新刊『新居格 随筆集 散歩者の言葉』も合わせてご覧ください
https://shoshi.nekoniengawa.net/items/83128890

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