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【新刊】歩く人ソロー ソローを読む人のためにⅠ 虹霓社

¥1,320 税込

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山口晃(著)
発行:虹霓社
文庫判 148ページ 並製


虹霓社【新刊】ヘンリー・ソロー日記 1852年 はこちら
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虹霓社の本はこちら
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紹介
これまでなかったソロー入門書的シリーズ刊行!

『森の生活/ウォールデン』で日本でも人気があるヘンリー・ソロー。翻訳書や研究書、名言集は多くあるものの、じつはあまりなかったのがソローの生涯や人物像を気軽に知ることができる本。そこで、ソロー翻訳の第一人者である山口晃による読みやすい講演録やソローの翻訳本巻末に掲載された「解説」などを書籍化する文庫サイズのシリーズを刊行していきます。第一弾は『歩く』(ポプラ社)に掲載されたソローのミニ評伝とも言える解説を加筆修正・改題した「歩く人ソロー」とWebに掲載された寄稿文「世界史のかたわらでのヘンリー・ソローの存在」の2編と書き下ろし1編を収録。

〝孤独な隠遁生活者〟となかば誤解されたソローのイメージを覆す、歩くことを通してソローの生涯を描いた一編は、初心者にもおすすめです。

目次
◉歩く人ソロー
 コンコード/歩く/世界/野生の森/子供たち/古老/エマソン/読書 /恋/兄/生業/森の生活/ある晩の出来事/移民の少年/奴隷制度/ 最期の日々

◉世界史のかたわらでのヘンリー・ソローの存在

◉告白 空想 そよぎと暦(書き下ろし)

前書きなど
 ソローに特別の関心はなかったのだが、偶然、ソローの訳書の私のあとがきあるいは覚書きを読んでいるうちに、ソローという人間に関心をいだくようになった人がいました。また国会図書館に勤める私の知人がふと、私のあとがきは本になるようなもの、とあるときつぶやくのを聞いたように思いました。この二つのうれしい話しに誘なわれて《ソローを読む人のために》という小さな本を作ってみませんかという誘いに私はのってしまいました。自分では考えたこともないことでした。

 六篇ほどの小さなものです。初め、文体をなるべく統一してみようと思いました。どれも書いて十年から二十年たっていました。読み直してみますと、それぞれ書いた当時の状況を思い出しました。文体は統一しないほうが、当時の状況、私の気持ちをあらわせると感じました。篇によって「である」調、「です、ます」調のままにしてあります。内容も重複するところが少しありますが、そうしたところは私にとって印象深いソローの姿のところでしたので、削りませんでした。篇によってはいくらか書き直しました。また書き下しの文も入れ、今の私の考えも示しました。

 翻訳文を作るのと同じくらい、あとがき(あるいは覚書き)に熱中してしまいます。顔をしかめる編集者もいたと思います。私も、訳文だけで勝負するほうが雄々しいと思っているのですが。不思議な偶然から、私の余分な熱中を、本にしてくれる編集者がいたのでした。ソローの翻訳と同様にこの小さな本も私の歩いてきた小道だった、とふり返りながら思います。

著者プロフィール
山口晃 (ヤマグチアキラ) (著)
1945年、埼玉県本庄に生まれる。一日の半分は農作業、大工仕事に従事。家族のために、米、野菜、さまざまな家具を作る。ハンマーを使わず、大きめな川石のみで石積みの小屋を二年半かけて作る。編集、印刷、製本まで自ら手がけた個人誌『木学舎便り 石川三四郎研究個人誌』(全八巻)、『木菟庵便り thoreauvian notes』(全十巻)、『月の便り ある水脈の傍で』(刊行中)。著書に『ある水脈と石川三四郎』(虹霓社)。ソローの訳書として『コンコード川とメリマック川の一週間』(而立書房)。『ソロー日記 春夏秋冬』(彩流社)ほか多数。

上記内容は本書刊行時のものです。

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